パラグライダーの環境と文化の違い
グーテンモーゲン、けーすけです。
またまた前回の投稿からめちゃくちゃ間が空いてしまいました。。。
前回の投稿から今日までの間はゲルリッツェンという、オーストリア南部にある山で飛ぶためにキャンプをしながら過ごしていることがほとんどでした。
まーーー、このゲルリッツェンというところがパラグライダーをするには天国みたいなところです。
特にアクロ (曲芸飛行) をする人にとっては。
なんで天国かというと、
- 湖の上で飛べる
- 山頂高度1,900m で、湖の上に来た時でも高度は最低でもだいたい1,500m はある
- 施設がめちゃくちゃきれいでおしゃれで落ち着く
- 落ち着く場所だからか、フレンドリーな人が多い
- 安い
からです。
順番に詳しく書いていきたいと思います。
1.湖の上で飛べる
なんで湖の上で飛べることが良いのか。
それは安全だからです。
私がやっているパラグライダーのアクロというのは、グライダーを意図的に失速させたり、加速させたり等々の操作をして、くるくると宙返りやスピンをして遊ぶ飛び方です。技によっては非常に高度な技術が必要になります。
車の運転とかと同じように、きちんと練習して、わかったうえで操作していたら危険性は下がります。
でも、やっぱり宙返りとかをするので、普通に飛ぶ方法よりはリスクが上がります。
で、どうやって怪我のリスクを下げるかというと、万が一のことが発生したときに地面ではなくて水の上に着地できるような場所で飛んでおく、ということです。
パラグライダーは飛んでいるときに高度があればあるほど安全です。ほぼすべての怪我は地面に叩きつけられることによって起こるからです。
実際に、自分もゲルリッツェンで1カ月ほど前に、緊急パラシュートを開傘して湖に着地しました。。。笑
この動画内で、どうして緊急パラシュートを開傘する判断をしたかについては、また別の機会に投稿しようかと思います。
(追記) 緊急パラシュートを開傘した内容について投稿しました。↓
2.山頂高度1,900m で、湖の上に来た時でも高度は最低でもだいたい1,500m はある
アクロ、はくるくる回って飛んでいる間に、あっという間に高度を失います。
高度が1,500m ほどあると、普通にふわふわと飛んでいるだけだと最低でも20分ほどは飛んでられるかと思いますが、アクロだと4-5分で着地です。
また、高度が200m を下回ってくると、万が一のことを考えて、アクロは控えます。
上の動画みたいなことが、低い高度で、しかも地面の上で起きた時のことを考えるとゾッとしますよね。
湖の上でこんなに高度がとれる場所は世界的に見てもめちゃくちゃ貴重です。
3.施設がめちゃくちゃきれいでおしゃれで落ち着く
急に世俗的。笑
まーーー、めちゃ雰囲気良いところです。
写真でお伝えしたほうがわかりやすいですね。笑 百聞は一見に如かず。
ビールの自販機も置いてあるので、ゴンドラの営業時間が終わった後とか、天気悪くなってきたりするとすぐ乾杯です。笑
4.落ち着く場所だからか、フレンドリーな人が多い
これはオーストリアの国民性もあるかと思います。オーストリアはドイツとかと比べると、リラックスした雰囲気の人が多い印象があります。(もちろん、ドイツにもリラックスした雰囲気の人はいっぱいいます。)
自分は、上の写真にあるランディング場から歩いて10分ぐらいのところのキャンプ場でキャンプしながら過ごしていました。また、そのキャンプ場に泊まっている人たちがみんなリラックスした雰囲気でフレンドリーでめちゃくちゃ良い。
大体ほとんどの人がパラグライダーやってる人やけど、それは関係なく、良い人が多い。
5.安い
いっぱい人が集まっている理由はたぶんこれが主要因だと思います。
ゴンドラのシーズンチケット (半年間) が180ユーロで、たぶんヨーロッパ内で一番安いと思います。
あとバカ高い宿に泊まらなくても、キャンプ場に泊まれば費用を抑えられるし。
残念なことに、日本にはいまこのどの条件にも当てはまる場所が無いと思います。。。
逆に言えばこういう条件に当てはまるところができたら競技者人口が少しは増えるのかなあ。。。(どの立場から言ってんねん。って突っ込みは勘弁ください。)
ではでは、チャオ~。